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  おみやげの歴史やご当地名産の由来など、おみやげにまつわるさまざまなお話しを23回に亘ってご紹介します。
2006年07月24日
■おみやげ文化誌 その15 みやげの包装文化1

その15 みやげの包装文化1


 モノを包むということについて、古来日本人は素晴らしい価値観と、美意識を育んできた。

 このシリーズは、みやげを通して、日本の包装文化を探究し、そのことによって、みやげの在り方をも振り返ってみる。

 包む・重ねる・畳む・折る・絞る・捩る・捻る。これらの言葉は、包装における多様な形態を表現している。ひとつの飴・お菓子・箱もの・円筒などどんな形状のモノでも包み込む。こうした器用な作業は、日本人の特質にあげられるだろう。

 欧米におけるパッケージングの基本は箱にあるといえるだろう。箱型が欧米の容器としての中心である。

 日本におけるパッケージの基本は包むことにある。風呂敷がその典型である。一枚の布で何通りも包みわけが可能だ。かつて日本の町にはいろいろな包み方をされた風呂敷が、いろいろな持たれ方をしていたものだ。片手にぶら下げて歩く人、背負う人、帯に結びつける人、胸に抱える人等、生活環境や職業なども感じ取れる風情が町に行き交じっていた。

 包む、とつつましさは同義語からの転化だが、日本人は心を包むことにつつましさを意識してきたように思う。それは決して内向するという消極性ではなく、相手をいたわり、相手の心を大切にするという価値観である。

 日本人の生活様式そのものが、包むということで成り立っていたのである。家の中に住んでいる人々を包む障子や襖によって、部屋を剥き出しにしない。これがつつましさである。

 モノを包むという価値観も心を包むということと不即不離の関係にあると、日本人は考えてきたのである。 ここにモノを包む際にも、ひときわ思い入れのある美意識が働いてきたのである。
とりわけ日本の各地で育まれた風土の食を通して、保存の手法をめぐる知恵として、それぞれの地方固有の包装文化が伝承されてきたのである。

 日本独特の包装の美しさが、国際的にも見直されているという。しみじみと感じる優しさ、安堵感、手にして眺める楽しさ、作った人の心が通じる嬉しさ、それをみやげとして伝えたい気持ち、その風土を忘れがたくする感動。こうした日本の文化としての包装を、日本人自体が見直す時だ。