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2006年07月24日
■おみやげ文化誌 その20 伝統的包装素材「竹と笹」の魅力

その20 伝統的包装素材「竹と笹」の魅力


 包装に用いられる素材への探求。今回は「竹」と「笹」の魅力について考えてみる。

 竹はイネ科の常緑木質植物で、大形のものの総称である。笹は小形のものを呼んでいる。主に熱帯やアジアの温帯に産するが、日本では九州から北海道までほとんど何処でも生えている。その種類は150種に及ぶといわれている。

 身近な生活の材料として、竹の活用の歴史は太古にまで遡るだろう。

 竹の性質は広辞苑によると「割裂性・弾力負担力・抗挫力・抗圧力などがあり、これを利用して建築・器具製作・竿などに重用する」と説明されている。

 伝統パッケージの分野では、竹かご・竹ざるなどを代表としてたくさんの使われ方をしている。

 一本の竹を割って入れた鮨や、筒そのものを使う唐辛子など容器としてのバリエーションは数限りないといえるだろう。竹細工は、日本人が得意とする手法の典型である。艶々した表皮のかごは上等品である。薄くそいで編んだかごは、比較的安価なものである。しなやかな素材を駆使して自由に造型する感性の見事さは、ただ感嘆するばかりである。

 竹の皮も利用範囲は広かった。まさに天然の包装素材であった。汚れがつきにくく破れにくい。拭いたり洗ったりするのも簡単だ。肉屋で肉を包んでいたのは竹の皮に決まっていた。現在では、竹の皮を模倣した一見竹風の素材が使われているが、全く味気ない。合成紙・塩化ビニールといった素材が、日本人の心の癒しを失わせたともいえるのだと考える。みやげによって、各地の文化を伝えるのであれば、こうした包装素材にいたるまで、人間性回復につながる配慮が必要である。

 笹の体表は粽(ちまき)である。日本人の生活の知恵が育んだ、天然の包装素材といえる。笹の葉には、食物が悪くなりにくいという、ペクチン質が含まれている。胃腸薬にも用いられるとのこと。先人はこうしたことを心得ていたのである。

 こうして竹や笹は、日本の国土に合い、風土によって多様な使われ方をしてきたのである。

 天然の素材を見直してほしい。そのことに労をいとわない業界的なチャレンジが必要な時期にきていると考える。