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2006年07月24日
■おみやげ文化誌 その22 伝統的包装素材「紙」の魅力

その22 伝統的包装素材「紙」の魅力


 包装に用いられる素材への探究。今回は「紙」の魅力について考えてみる。

 大辞林によると、紙は「中国後漢の蔡倫がその製法を発明したといわれる。和紙はミツマタ・コウゾ・ガンビなどの靭皮繊維を原料とし、手すきで作る。羊紙は木材パルプなどを原料とし、これをくだいて溶かし、サイズ剤、填料、色素などを加え、抄紙機で機械的に仕上げる。最近は合成繊維からも作られるようになった。」とある。

 自然は木を生み、人間が紙を創りだした。

 伝統的パッケージの包装紙として使われてきたのは殆どが和紙である。人の手によって作られる和紙は、最近特に貴重な存在である。和風としてのやわらかな感触、暖かさのようなものが、和紙の良さである。こうした持味は、羊紙による代用は難しい。飴玉をひねっただけで包む造形は、欧米にはない技法である。こうした包装紙の使い方のバリエーションは実に豊富である。折り紙の技法、こよりといったものは紙の日本を象徴する。和紙は古来日本文化の中心であった京都において、圧倒的な傑作を生んだといっても過言ではないだろう。京風をイメージさせるのもこの和紙の果たしている部分が多い。包装素材としての紙が持つ魅力のなかに、デザイン性とそこに書かれた文字による訴求の役割が大きい。物語性、季節性、風土性などを全て表現できるからである。これらが洗練された紙の造型と調和して、技巧の極みとなるのである。

 包装素材は捨てられるために創られる。紙はその際たる素材である。今日、紙に変わって合成素材が使われるが、紙の持つ良さについて見直すことも大切である。自然の恵みによって創り出された素材は、第二の自然としての優

しさを与えてくれるからである。人々の心に潤いをもたらす貴重な素材であるからである。

 和紙は今日通用しないという考え方の根拠を議論し直すことが必要である。みやげを通して包む人の心を伝える包装であるならば、その素材に人間らしさを深く追求していくことが重要だ。

 包装素材の魅力について考えてきたが、包むことに関する日本人特有の価値意識があることへの探究であり、みやげ業界での見直し提言である。